特別支援の講演会へ
今日は特別支援の講演会に夫婦で行ってきました。
去年、同じ先生の話を聞いて、支援級で頑張ろうと夫婦で気持ちがまとまった思いでの講演会です。
ホントに支援級に知的と情緒二種類あることすら知らなかった私たちには、何がわからないのかも、何が足りないのか、何が必要かなのか、何も分からなかったんです。
こういう勉強の機会は、すごくありがたいですね!
前回は、将来から逆算して必要なものを考える、支援級か支援学校か通常級か迷ってる保護者へ、みたいな内容でした。
今回は知能検査について、能力を伸ばすには。
小3次男すーは、小1冬にWISC Ⅲを受けました。
そもそも何のために受けるのかとか、他の検査の選択肢とか何も聞いていませんでした。
今日聞いた話をまとめておこうと思います。
まず、どんな検査があるのか。
・田中ビネー式
義務教育を受けられるだけの能力があるかチェックするために生まれた検査。制作者と翻訳者の名前が由来。療育手帳取得に多く使われる。
・WISC (WAIS )
言語理解 聞いてわかるか、しゃべれるか
知覚推理 考える力、工夫する力、仲間わけ
ワーキングメモリ どれだけ覚えられるか
処理速度 作業スピード
を調べ、小学校での授業についていけるかを測るのに多く使われる。言葉でのやり取りが多く、加えて初めての環境で行われるので、自閉症持ちの子は実際より低く出る傾向がある。※ここが注意
情緒級では授業内容が変わらず、通常級に戻る子も多いが、知的級ではその子にあった勉強をするので、授業が遅れ、途中から通常に、戻ることが難しい。
自閉の影響で本来の知能より低く出て、知的級に入れてしまうと、後に成長にともない本来の指数が測れると、結果手帳が貰えず(更新されず)支援学校に行けない、でも今さら通常の中学・高校に行けるまでの授業を、受けてないなんてことも…。
・K式
遊びや動きから判断するので、0才から可能。京都大学が、日本人用にと作られたもので、関西地方では田中ビネーではなく、K式が多く使われる。
・K-ABC式
二つの事が同時にできるか、物事を順番に進められるかを測る。障害者を雇用する際多く使われる。
何も知らなかったけど、小1のすーにはWISC で良かったみたいです。
先生の持論として、知的と社会性なら社会性の方が重要という大前提の上で、言語理解などの伸ばし方を教えて貰いました。
・言語理解
一方通行ではなく、会話が大切。
単にダメ、良いだけではなく、それはなぜなのかを言葉で伝える、逆になぜダメなのか説明させると効果的。
絵などの視覚だけではなく、どこが違う・どこが似てる・なぜそう仲間分けできるのか、言葉でやり取りする。
クイズは言葉で理解して言葉で答えるので、効果的。
・知覚推理
間違い探しが効果的。
上記の似てる・違う・仲間分けが効果的。動物、乗り物、食べ物といった複数のパズルを混ぜて、仲間分けさせるなど。
・ワーキングメモリ
神経衰弱(少ない枚数で、負けて嫌にさせず、楽しく枚数を増やす)
電話番号、家族親戚の誕生日、フルネームなど覚えさせる。関係もよくなり、一石二鳥。
・処理速度
訓練で一番伸びる分野。公文など活用。
お手伝いや昔ながらの遊びなど、会話しながら、考えながら楽しむことは、一方的なゲームよりずっと有効とのことでした。
料理を例にしていましたが、ホントに色々な能力が求められますよね。
親は先回りしてやらない、見守ることが大切。
あと、前回にも言われましたが、親は学習、自己制御、集団行動を身に付けさせたいと思ってしまうけど、それ以前に
身辺自立
移動能力
と強く言われました。
食事、トイレ、着替えがまず第一。
自分のことは自分でできるように。
就職には自分で移動できることもとても重要とのことです。
送り迎えしてくれる就職先なんてほとんどないですから…。
自立についてはついつい宿題優先しがちだけど、将来のことを考えたら、自分で準備する、一人で着替える、お風呂に入れるようにするの方がその日の宿題より確かに大切。
しかも発達特性持ちの子は多分ほっとけば、できない・やらないまま大人になるから、今のうち少しずつやらせなくては…と再確認しました!
ついつい楽な方に流れがちですが、また心機一転頑張ろう!という気持ちになりましたよ!